――紅い月の下、宵闇の底に生きる者達があった。
人智を超える智慧を有し、永い刻を渡る。
美しい姿はその瞳に映した人の心を惑わせ乱し、
謳う調べは聴き惚れた凡そ総ての人を狂わせる。
そして、人智を超える異能でいとも容易く人を屠った。
人々は彼らを忌避すべき存在として恐れ、
畏怖の念を込めて【夜に棲まうもの】と呼んだ。
しかして、彼らの生まれでありながら
人を害する同胞に一切の慈悲無く牙を剥き、それでいて決して人に交わらぬ者が現れた。
ヤーネフェルト。
――これは、夜の底の運命に縛られた少女と、運命を狂わされた二人の女の物語。
僕にもわけがわからないよ
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